地元愛に波乱に外国人パワー! 競輪の醍醐味が詰まったラスト3レース!【富山競輪場4】

2020/02/07 20:00
DMM競輪編集部
前回のあらすじ
おむすび美味い。西やんの展開予想の綿密さはヤバすぎる! そして、やっぱりおむすびも美味すぎる。
溢れんばかりの地元愛に応える好レース!
富山競輪場には1コーナー入り口あたりのスタンドに特別席があります。
地元選手応援席です。
地元選手が登場するレースの前になると、係の方がメガホンを配りながら応援をお願いして回ります。
いや~、これはきっと選手は嬉しいでしょうねぇ。と同時にプレッシャーにもなるのかもしれませんが…。
そんな中で迎えた第9R A級決勝には、地元富山からは④吉川起也選手が登場します。
もちろん中部は人気の中心。
⑧山崎選手を先頭に4車連結で、二段駆けを期待しての吉川選手アタマが売れているようです。
もちろん応援席の皆さんはヒートアップ! 係の方の掛け声を音頭に、吉川選手へと大きな声援を送ります。
こうなったら山崎選手はやることはひとつ! 気合の2周半先行を敢行!
一瞬分断されるような気配がありましたが、うまく立ち回って4車すべて出切れました。
あとは吉川選手がどこで仕掛けるかのみ!
最終ホームで⑨鷲田選手が中部ラインに襲い掛かりますが、それに合わせて吉川選手が発進します!!
①太田選手は鷲田選手に被されて後退し、代わって上がってきたのは③石口選手。
この3人で決まるかに思えましたが、最終3コーナー手前で単騎の②古川選手が一気の強襲!
最終ホームでは最後方にいたはずがいつの間に!?
最後は②④⑨3車のきわどい勝負となりましたが、④吉川選手が凌ぎ切って1着!
2着には②古川選手、3着⑨鷲田選手となりました。
吉川選手としてはラインで決められずに残念でしょうが、見応えある好レースでした。
メインスタンドから熱視線を送っていた西やんも満足げな表情。
やはり的中させてましたか。
よく見たら、上位入着の3選手だけを買っているあたりがさすがです。
次もこの調子でいきましょう!!
順当かに思えた第10Rでまさかの事態が…!?
続いての第10RはS級の特選。
得点上位の九州コンビ、②山田庸平選手と⑨大坪功一選手が人気を集めています。
西やんに見解を聞こうとしましたが……あれ? もういない!?
早々に予想を終えて車券を買いに行っちゃったみたいです。
こうなったら仕方がない。⑨大坪選手のアタマ決め打ちで買うことにします。
レースは②山田選手が前受けから中団を確保。スローな流れで進み、打鐘から山田選手が一気に先頭へ。
後続からの仕掛けもほとんどなく、ほぼ一本棒のまま終盤を迎えます。
山田選手がそのまま危なげなく1着で入線。
マークの⑨大坪選手が2着で、3着には3番手にハマった①竹村選手が入りました。
大坪選手、届かず残念! と思っていたら…
「ピンポンパンポ~ン お知らせします。只今の競走は…」
え、審判放送!?
落車もなかったし、特に審議になるようなことはなかった気がしますけど?
「審議の対象は②番です」
しかも1着の山田選手が対象!?
万が一、失格になってしまうと⑨アタマで買っていた車券が復活!? 4着入線が誰だったか見てないよ!
ほどなくして審議の結果を知らせる放送が。
「1着入線の②番選手は失格とします」
どぅえええ~~~!?
「決定! 1着⑨番 2着①番 3着④番」
失格の理由は誘導妨害。
レース中は見逃していたのですが、撮影した写真を改めて確認したところ「確かに」というシーンがありました。
①竹村選手が上昇してきた際に、②山田選手が突っ張るそぶりを見せました。
その時に「最終周回前々回のバックストレッチライン到達前に、内圏線と外帯線の間を走行する先頭員と外帯線の間に入る」という、妨害行為を犯しちゃったんですね。
……で大変申し上げにくいのですが、⑨-①-④持ってるんですよ、ワタシ。
3連単の配当は、なんと47780円!
実はここまで1レースも当たってなかったのですが、取り返してお釣りが来るどころか、今日の勝ちが確定してしまいました。
レース後に合流した西やんに結果を聞いてみたところ、
「あかん、3着抜けたわ…」
と悔しさをにじませたお返事が。
……スミマセン! 夜はなんでもお好きなものをご馳走させていただきます!
生で見るとその速さはさらに圧倒的! 外国人連携!
さぁ、迎えるは最終第12R!
個人的にはだいぶ気楽ですが、最後はバシッと的中させて締めたい!
人気は断然外国人勢、③ボティシャー選手と⑤パーキンス選手の2人。
ライン3番手も準決勝でパーキンス選手に付け切った⑦新田選手とあって、ライン決着の③-⑤-⑦は3連単で3.0倍と、9車立てでは異例なまでの人気を集めています。
これはちょっと買えないなぁ。
ということで、③-⑤からは別線を。あとは③アタマで手広く買うことにしました。
レースは⑨松坂選手の前受けから、⑤パーキンス選手は中団。
上がってきた別線に蓋をされる場面もありましたが、落ち着いていつも通りの後方7番手へ。
赤板過ぎから別線は波を作ってパーキンス選手の仕掛けを警戒しますが、打鐘で踏み込むと一気に前団を抜き去って、最終ホームでは先頭へ!
逃げる⑧鈴木選手のラインに捌かれてしまい、新田選手は追走できず。
最終バックでは外国人2人の一騎討ちの様相となり、最後はボティシャー選手がかわして1着。
焦点の3着争いは、逃げた鈴木選手が最後まで脚色劣えず粘り込み。
ラインストレートに人気が集中していたのもあり、3連単③-⑤-⑧は3番人気ながら1260円というまずまずの配当に。
おかげで良い感じで締めることができました。ありがとうボティシャー選手!
表彰式を待つ間、敢闘門でパーキンス選手と身振り手振りを交えながら、何やら話し込むボティシャー選手。
表彰式での深々したお辞儀と、ライちゃんを上回る巨躯がとても印象的でした。
こうして幕を閉じた富山競輪場でのバンク旅。
充実した気分で外に出ると、夕日を浴びた美しい立山連峰が見送ってくれていました。
いつかプライベートで記念開催を見に来たいなぁ。
オマケの後日談
後日、西やんの経営するちゃんこ屋「ちゃん唐」に、田村風起選手が来てくれました~!
せっかくなので、3ヶ月ぶりのレース復帰を祝してコチラ!
鯛の尾頭付きを用意していただきました!!!
ちなみに田村選手、お酒は強いし、めちゃくちゃ食べます。
アスリートは食べることも仕事とよく聞きますが、まさかこれほどとは……。これがプロというものかと、唖然とさせられましたよ。
直後の開催では1着を獲得、その後出走したほぼすべての開催で確定板にのるなど、調子上向きの田村選手。
きっと「鯛効果」も一役を担ったのではないかと。
今後のご活躍も期待しております。今年こそはぜひ久しぶりの優勝を!
富山競輪場へのアクセス
【電車でお越しの方】
「富山ライトレール」富山駅北より乗車、競輪場前にて下車(所要時間約22分)徒歩1分
【お車でお越しの方】(※無料駐車場2159台分完備)
北陸自動車道 富山ICより約40分
富山空港より約40分
【無料送迎バス】(※本場開催・GⅠGⅡ開催のみ運行)
「氷見便」氷見魚市場発 8:40
「入善・黒部便」入善駅前発 8:40
詳細につきましては「ドリームスタジアムとやま」富山競輪場HPにてご確認ください。
