バンクとは?競輪バンクの距離や角度について解説

2019/03/08 18:52
DMM競輪編集部
競輪のレースは「バンク」と呼ばれる競輪専用のレースコースで行われます。
では「バンク」とはどのようなものなのでしょうか。
ここではバンクの特徴や種類について紹介します。
競輪に興味があるという方は必見です。
バンクとは?
バンクとは競輪場で競輪選手がレースを行うコンクリートやアスファルトで舗装された競争路のことをいいます。
また競輪以外でも、室内自転車スポーツのトラック競技で使う競争路もバンクといいます。
バンクは1周300m~500mの円になっており、
カーブでもスピードを落とさずに走れるように
カントと呼ばれる傾斜がつけられています。
バンクにはスタート地点の直線とその向かい側の直線、そして4つのコーナーがあります。
スタート地点側の直線をホームストレッチ、
逆側の直線をバックストレッチラインといいます。
またスタート地点から順番に1コーナー、2コーナー、3コーナー、4コーナーと呼び、
コーナーとコーナーの間の曲線部分のことをセンターといいます。
バンク内には「内圏線」「外帯線」というラインが引かれています。
「内圏線」はバンクの内側に引かれている線のことで、
レース中は危険回避の場合を除きこの線から出てはいけないというラインです。
「外帯線」はバンクの外側に引かれている線で
この線の内側を走っている選手をインから抜いてはいけないというルールがあります。
バンクの形状は大体きまっていますが、バンクの長さや角度などは一定ではありません。
次にバンクの長さや角度の違いについて、
またそれらのバンクがどのような影響を及ぼすのかについて解説していきます。
333バンク、400バンク、500バンクとは?その特徴
バンクは競輪場によって形や形状が異なってきますが、
長さは333mバンク、400mバンク、500mバンクの3種類があります。
それぞれの特徴について解説していきます。
・333mバンク
1周の距離が333mのバンクのことを333(サンサンサン)バンクと呼びます。
3種類の距離が多いバンクの中でもっとも距離が短いバンクです。
333バンクは直線の距離が短いことが多くあとから差しに行った選手が追いつく前にゴールラインに達してしまうことが多いので
先行選手が有利だといわれています。
・400mバンク
日本にある競輪場でもっとも多いのが400バンクです。
1周400mのバンクで中間の距離でもあるのでスタンダードの距離となっています。
400バンクは先行、捲り、差し、マークなどどの選手でも勝つ可能性があるスタンダードな距離だとされています。
・500mバンク
500バンクは3種類の中で1番長いバンクで、最後の直線も長いです。
そのため先行の選手が空気抵抗を受けて逃げ続けることは難しく、
後ろから追い上げて差し込む選手が勝ちやすいといわれています。
バンクによって、先行型か、あとから差し込みに行くかの有利不利が変わってきます。
また距離が同じバンクであっても、直線が長い場合やコーナーが長い場合など、
競輪場によってコースの特徴が異なってきます。
そのため、競輪で車券を買う場合はその競輪場のバンクの距離や特徴、
出走する選手の得意な戦法をきちんと把握することにより当たりやすくなるでしょう。
バンクの角度について
バンクは選手が全力で自転車を走らせることができるように角度がついています。
選手はレース中最高速度が時速70kmに達することもあります。
そのスピードで曲がろうとすると大きな遠心力が働くため落車してしまいます。
そこで高速で走りながら遠心力に対して自転車をまっすぐに立てることで
高速に曲がることができるように、バンクには角度がついています。
この角度があることによって、選手はカーブでもスピードを落とすこと無く自転車を走らせることができます。
この角度のことを競輪では「カント」と呼び、
基本的に直線部分では2~4度、コーナー部分では25~35度程度の傾斜がついています。
またこのカントは位置取りにも影響を与えます。
ある選手が他の選手より外側を走っている場合、
直線からコーナーに入るときは上り坂になるためスピードを維持するためにより大きな力を使います。
一方コーナーから直線に入る場合には下り坂になるためより少ない力で加速が可能になります。
そのため位置取りがレースに大きな影響を与えるのです。
まとめ
「バンク」とは競輪選手がレースを行う競争路のことです。
バンクは高速で自転車を走らせることができるように「カント」と呼ばれる傾斜がついており
これによって高速でカーブを曲がることができます。
バンクは333m、400m、500mの3種類があり
それぞれ選手の特徴によって有利不利が出てきてしまいます。
また直線の距離やカントの角度などは競輪場によって若干異なってきます。
車券を買う場合はバンクの距離や特性、選手の特性やバンクとの相性などを把握して買うことで
より当てやすくなるでしょう。
バンクの知識をもって観戦することでより楽しめるのではないでしょうか。
